駄文を書き続けていたサンフランシスコのネタも残り少なくなりました。もう少しだけご辛抱いただければ幸いです。
現地滞在2日半という貴重な時間を割いて、サンフランシスコ湾対岸のオークランドに足を伸ばしてみました。オークランドはサンフランシスコ湾東岸の港湾都市で、巨大なコンテナ船が接岸しています。サンフランシスコからはフェリーで30分ぐらい。オークランド側の船着場があるJack London Squareは再開発され、ショップや飲食店が立ち並んでいます。
もちろん私の目的はお洒落なお店ではありません。Jack London Squareのすぐ脇を走っているアメリカの鉄道の線路が目的地。実は道路上を走る併用軌道なのです。しかも今まで紹介してきたケーブルカーや路面電車とは違って、アメリカのフルサイズの車両が道路上を走っていく場所なのです。
今回のサンフランシスコ旅行の目的の第3位はいままで空白にしていましたが、このJack London Squareに行くことでした。
ここがアメリカの鉄道ファンの注目スポットなのかは私にはわからない、もしかしたら併用軌道はアメリカの他の場所にも有るのかもしれない。出発直前になって友人からその存在を教えてもらったので、十分な下調べをせぬままJack London Squareへ。私が現地に着いて間もなく、アメリカの機関車特有の「ブォーブォー」という汽笛ともに旅客列車がやってきました。Amtrakの近距離列車のようです。4両の短編成ではありましたが、ダブルデッカーのアメリカンサイズの列車が道路上を走っていく姿は壮観の一言でした。
プッシュプルの近距離列車は客車4から5両編成が基本のようで、頻繁に運転されているようです。私が1時間ぐらい滞在したら上下合わせて5本も通りました。午前中だったので朝の通勤時間の回送なのかも知れません。併用軌道の出入り口にはOakland Jack London Square Stationがありますから、Amtrakのサイトで列車の時刻を検索すれば参考になると思います。
私は見ることが出来ませんでしたが、貨物列車も通るようです。YouTubeで「Jack London」で検索しますと海上コンテナを2段積みした貨物列車の画像が紹介されていました。
重量貨物列車も走るっているためか、線路状態は良くないようです。併用軌道の区間は約1/2マイル。4車線以上ある広々とした道路に敷かれている線路は3線。一部では改修が行われていますが、3線のうち1線は全く改修されていないので、現在は使われていないようです。
帰国してから鉄道仲間に教えてもらったのですが、「street
running」という言葉を入れてGoogleで検索してみますと、全米各地の併用軌道の画像が紹介されます。しかしその殆どが貨物列車で、旅客列車が併用軌道上を走るのは、アメリカでも珍しい存在のようです。
この併用軌道に面してJack London Square Innというホテルがあって、そのクチコミに「深夜に走る列車の汽笛と踏切の音がうるさい」とありました。私とは観点が全く違って、思わず笑ってしまいました。
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