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2015年7月 1日 (水)

アウシュビッツを訪ねる

クラクフに泊まった次の日は、アウシュビッツを訪ねました。

本来の予定ではクラクフ郊外にあるヴィエリチカ岩塩鉱を訪ねる予定で、アウシュビッツはパスするつもりでした。旅行中に考えが変わりました。同じく負の世界遺産を持つ日本人が訪ねないでどーする?って。

ポーランドでは「ポーランド国立オシフィエンチム博物館」が正しい名前で、ナチス・ドイツが付けたアウシュビッツという名前は使わないようにしていますが、このブログでは日本での知名度が高いアウシュビッツを使わせていただきます。

クラクフからアウシュビッツは、もちろん鉄道を使いたかったのですが現地で予定変更したのでダイヤが解らず、便利な直通バスを使いました。こちらも正確な時刻が解らなかったのですが、ネット情報ですと朝の8時頃に発車するらしい。クラクフ中央駅に隣接するバスターミナルに8時前に行けば、間もなく発車するとのこと。

ポーランドは平原の国と言われますが、南部のクラクフ周辺は丘陵地帯が広がり、朝ラッシュの市街地を抜けて高速道路に入れば、適度なアップダウンを繰り返す快適なドライブです。日本の東北自動車道の福島県あたりを走っているような感覚です。1時間半ほどでアウシュビッツに到着しました。

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アウシュビッツは「ポーランド国立オシフィエンチム博物館」として整備され公開されています。そして世界各国から多くの見学者を集めているだけでなく、ポーランドの生徒さんの社会見学のコースとして使われているようです。日本の中学生や高校生ぐらいの多くのグループが目立ちました。そのグループが騒々しいのは世界各国の共通です。引率の先生が静かにしなさいと注意していますが、聞く耳もたないのもこれまた共通です。そんな元気いっぱいの生徒さんですが、「働けば自由になる」というスローガンを掲げた門をくぐれば、段々と静かになってゆくのです。

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アウシュビッツ内に残る建物を改装して展示施設として使われています。こちらは収容されたユダヤ人が着用していた義手義足です。労働力として使えない身体障害者は真っ先にガス室に送られて殺されました。

展示物は最近になって追加されたものもあるようで、写真だけでなく映像や音楽をつかったもののありました。ポーランド語と英語で説明文が付けられています。ただそれらを見なくても、このアウシュビッツで悲惨なことが行われ、ユダヤ人をはじめ多くの人が殺されたという事実は、展示物からの雰囲気で否応にも感じさせられます。

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こちらなは銃殺刑の刑場です。多くの花が手向けられていました。他にも集団絞首刑の場所も残っています。

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多くの施設を見学して、終盤に見学するのは遺体を処分した焼却炉です。

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見学を終えて出口へ向かう皆さん、もはや笑顔は全くありません。生徒さんのグループも顔を下に向けています。初夏の爽やかな晴天とは全く逆です。見学して気が滅入ること確実なアウシュビッツですが、それ故に見学する必要性があるのです。

かく言う私は、あまりにも凄絶な展示に体調を悪くしてまいました。それを理由に隣接するビルケナウ絶滅収容所の見学はパスしてクラクフに戻りました。ビルケナウに行ってしまうと時間的な関係でクラクフ市街の街歩きが出来ないという現実的な理由もありましたが、この場所から逃げ出したいという精神的な理由の方が大きかったと思います。

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クラクフに戻って、旧市街の広場を歩きました。ここは近隣の小学生の遠足のコースになっているようです。晴天に響く子供たちの歓声、、、アウシュビッツとは対照的な風景に癒されました。





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